気血水論とは
漢方医学「独特の概念」
【1】気血水論とは
漢方医学に独特な概念として『気血水論』があります。
日本で発達した中国医学系の伝統医学のになります。中医学では、「気」の異常がすべての異常につながると考えていますが、漢方医学では、その風土や体質により「血」と「水」の異常が多かったため、既にあった「気」という考え方と併せてこの理論ができました。
【2】気血水説について
気血水説は古医方を唱えた吉益東洞の考えを、長男の吉益南涯が敷衍した理論であると日本では言われているが、『黄帝内経』に同じような記述も見られる節もあり、表現が違うだけで吉益東洞が考えたというのは甚だ疑わしいとする声もある。
気滞証 (きたいしょう)について
3つの流れをバランスよく滞りない状態にするのが治療目標になる。
・気(き)
人間の体の中を巡っている仮想的な「生命エネルギー」のようなもの。
「気」の鬱滞が病気を起こすという発想は古くからみられ、後藤艮山によって大いに唱えられた。血も水も気によって動かされるので、気の鬱滞は血、水の鬱滞をもたらす。
・瘀血証(おけつしょう)
血(けつ)・・・体内を巡り組織に栄養を与える。血液がそれに近い。
俗に「ふる血」と呼ばれる状態で「血」と呼ばれるものが停滞した状態である。
・痰飲証(たんいんしょう)
水(すい)・・・血液以外の体液がそれに相当する。
痰は水、すなわち喀痰を含んだ体液全般を指す。狭義には胃内の停水をいう。